2026-10-02 21:00

FTCとユタ・ネバダ両州、コンタクトレンズ通販Lens.comを提訴 「税・手数料」を隠して実際の価格を偽った疑い

米連邦取引委員会(FTC)はユタ州・ネバダ州の司法長官と共同で、2026年10月2日にコンタクトレンズ通販のLens.comを提訴しました。検索広告やサイトで実際より安い価格を表示し、会計時に必須の「Taxes & fees」を上乗せして請求していたとしています。主張は訴状上の申し立てで、判断は裁判所が下します。

何が起きた?

FTCは2026年10月2日、ユタ州とネバダ州の司法長官と共同で、Lens.com Inc.、オーナーのCary Samourkachian氏、関連会社Speed Commerce LLCを相手取り、ネバダ州連邦地裁に共同訴状を提出しました。訴状の主な主張は次のとおりです。(1) Googleのスポンサー検索広告と自社サイトで人為的に低い価格を表示し、会計時に必須で金額の大きい「Taxes & fees」を請求していた。この料金で広告価格の2倍になることが多く、消費者の負担は数億ドル規模に上る。(2) この項目を画面の見える範囲より下に置き、目立つ「Continue」ボタンを押させることで、消費者が料金を目にしないまま手続きを進められるようにしていた。(3) コンタクトレンズを売上税の対象外とする州や売上税のない州が多いにもかかわらず「Taxes & fees」という名称を使い、州の売上税を含むかのように誤認させていた。(4) 定期購入プラン「AutoRefill」(ネガティブ・オプション型)でも同じ低価格表示で加入を促し、請求情報を取得する前にこの料金を明確に開示していなかった。解約方法や解約期限も購入手続きの外に置いていた。違反を主張する法律は、FTC法、ROSCA(オンライン買い物客信頼回復法)、グラム・リーチ・ブライリー法、ユタ州消費者販売慣行法、ユタ州自動更新契約法、ネバダ州欺瞞的取引慣行法です。提訴を承認したFTCの委員会採決は2対0でした。FTCは、提訴は違反を疑う『相当な理由』があることを意味するにすぎず、判断は裁判所が下すと明記しています。

なぜ重要?

FTCが会計時まで総額を見せない『隠れ手数料』型の価格表示や、定期購入の開示・解約手続きの不備に対して執行を続けている例の一つです。FTCは医療必需品の価格を下げる取り組みの一環と位置づけています。オンライン小売りやサブスクリプション事業者の価格表示の実務にも関わる案件です。

どこに効く?

想定される影響経路: 消費、ヘルスケア、EC・オンライン広告

ハク
ハクの見解

🎧 今後は裁判所への差し止めの申し立ての有無、和解(返金額や民事制裁金)になるか、Lens.com側の反論が注目点です。訴状本文で被害額の算定根拠が示されるかも確認したいところです。同じ業界の他のコンタクトレンズ通販や、ROSCAを根拠とする他のサブスク関連案件に執行が広がるかどうかも、引き続き見ていく材料になります。

出典:FTC
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